Love Story〜結くんとマリィの物語〜
「―――――大人2枚で」
やっと順番が来て、チケットを購入する。
そして、館内に入った。
「「涼しい〜!」」
思わず声が揃う。
「やっと入れましたね!」
「だね(笑)
とりあえず、ゆっくり回ろうね!」
「はい!」
指を絡めて手を繋ぎ、微笑み合って進み始めた。
客が多く、少しずつしか進めない。
そのため、一組が立ち止まるとそこが詰まってしまう。
それでも茉凛は、楽しそうに笑っていた。
「マリィって、あんまりイライラしたりしないよね(笑)」
「え?」
「どんな時でも、笑ってるから!」
「そうですか?
うーん……確かに、できる限りポジティブには考えるようにしてますよ!」
「そっか!
うん、素敵な心掛けだね!」
「――――――あ!もうすぐ、広い所に出ますよ!」
「そうだね!
じゃあ、少し休憩しようか?」
巨大水槽のブースに出てきて、近くの椅子に座ることにした二人。
周りには、同じように休憩している客が多くいた。
「魚、気持ち良さそうですね!」
水槽を見て微笑む、茉凛。
薄暗い空間で茉凛が輝いて見えて、結翔の胸がドクンと鳴った。
見惚れて、目が離せなくなる。
「ん?結くん?」
「……っえ!?」
「どうしました?」
不意にこっちを向かれ、びっくりする結翔。
「う、ううん!
綺麗だよね……!」
「フフ…!
結くんも、綺麗です!
キラキラしてる(笑)」
「そう?」
「はい!
さっきから、結くんはカッコいいから、色んな人達の視線を奪ってるんですよ?
ある意味、魚より(笑)」
「うーん…でも僕は、マリィがいい!」
「フフ…!嬉しいです!
なので結くんは、私の自慢の彼氏です……!」
嬉しそうに笑う、茉凛。
「………」
『―――――――――
――――…………ねぇ、どこ見てるの!?
今、あそこの女見てたよね!?』
元カノには、よくこんなふうに言われていた。
そして腕に巻き付くようにくっついて、いつも周りを牽制していた。
そんなことしなくても、僕は彼女だけ見てるのに………
今までの彼女達は………なんだかいつも不安そうにして、更にいつも不機嫌だった気がする。
酷い束縛された時もあるし。
彼女達は“背伸びばっかで疲れる”と言っていたが、次第に僕の方が気を遣ってばっかで疲れてきたんだよね……
そしてそれと同時に、日に日に“愛情”がなくなってきたんだ。
やっと順番が来て、チケットを購入する。
そして、館内に入った。
「「涼しい〜!」」
思わず声が揃う。
「やっと入れましたね!」
「だね(笑)
とりあえず、ゆっくり回ろうね!」
「はい!」
指を絡めて手を繋ぎ、微笑み合って進み始めた。
客が多く、少しずつしか進めない。
そのため、一組が立ち止まるとそこが詰まってしまう。
それでも茉凛は、楽しそうに笑っていた。
「マリィって、あんまりイライラしたりしないよね(笑)」
「え?」
「どんな時でも、笑ってるから!」
「そうですか?
うーん……確かに、できる限りポジティブには考えるようにしてますよ!」
「そっか!
うん、素敵な心掛けだね!」
「――――――あ!もうすぐ、広い所に出ますよ!」
「そうだね!
じゃあ、少し休憩しようか?」
巨大水槽のブースに出てきて、近くの椅子に座ることにした二人。
周りには、同じように休憩している客が多くいた。
「魚、気持ち良さそうですね!」
水槽を見て微笑む、茉凛。
薄暗い空間で茉凛が輝いて見えて、結翔の胸がドクンと鳴った。
見惚れて、目が離せなくなる。
「ん?結くん?」
「……っえ!?」
「どうしました?」
不意にこっちを向かれ、びっくりする結翔。
「う、ううん!
綺麗だよね……!」
「フフ…!
結くんも、綺麗です!
キラキラしてる(笑)」
「そう?」
「はい!
さっきから、結くんはカッコいいから、色んな人達の視線を奪ってるんですよ?
ある意味、魚より(笑)」
「うーん…でも僕は、マリィがいい!」
「フフ…!嬉しいです!
なので結くんは、私の自慢の彼氏です……!」
嬉しそうに笑う、茉凛。
「………」
『―――――――――
――――…………ねぇ、どこ見てるの!?
今、あそこの女見てたよね!?』
元カノには、よくこんなふうに言われていた。
そして腕に巻き付くようにくっついて、いつも周りを牽制していた。
そんなことしなくても、僕は彼女だけ見てるのに………
今までの彼女達は………なんだかいつも不安そうにして、更にいつも不機嫌だった気がする。
酷い束縛された時もあるし。
彼女達は“背伸びばっかで疲れる”と言っていたが、次第に僕の方が気を遣ってばっかで疲れてきたんだよね……
そしてそれと同時に、日に日に“愛情”がなくなってきたんだ。