Love Story〜結くんとマリィの物語〜
「――――マリィ、今日はこのまま僕ん家に来てね?
泊まって帰るんだよ。わかった?」

「へ?あ、はい!」

「ん。
良い返事!」
指を絡めて握り、ゆっくり歩きながら微笑む結翔。

茉凜は、結翔を見上げた。
なんとなく、機嫌が悪いような気がする。

「結くん」

「ん?」

「なんか、怒ってます…か?」

「ううん」

「ほんとですか?」

「うん」

(でもなんか、怖い…)

駅に向かい、電車に乗り込む。
乗客が少なくて、並んで座った。

隣に座る結翔を見上げる。

「ん?何?」

「結くん、好きです」

「え…//////」

「結くんは、好きですか?私のこと」

「す、好きだよ//////」
(な、何これ…僕のこと、惚れ殺す気!!?)

「じゃあ…結くんのマンション帰ったら、お願いがあります」

「うん。
何?」

「さっきの飲み会、先輩とさっきいたアキラさんがラブラブで…//////」

「え?
付き合ってはないんだよね?」

「いや、そうなんですが!
途中から、二人の世界ってゆうか…二人で楽しそうに話すんですよ!」

「へぇ…そうなんだ(笑)」

「だから、その…//////」
そう言って、言いにくそうに結翔の服をギュッと握りしめ、上目遣いで見つめる。

「な、何?//////」
(だから!可愛すぎて、ヤバいんだって!)

「私も、結くんといちゃいちゃしたいです!
とりあえず、帰ったら抱きついて良いですか?」

「……/////」
(え?え?
つまり、先輩にアテられたってこと?)

「……/////」

「……/////」

「ゆ、結くん?//////」

「………はぁ…//////」

「え!?」
(な、ななな何故に!ため息!?)

「マリィ」

「は、はい!」

「あのね」

「はい!」

「お願いだから、あんま可愛いことばっか言わないでくれる?」

「………へ?」

「我慢できなくなるんだって!」

「え?え?」

「帰ったら、覚悟しててね?」

「え?え?え?」


アキラといた茉凜を見て、またヤキモチを妬いていた結翔。
実は、少しだけ機嫌を損ねていた。

なので帰るなり、茉凜をベッドに連れて行き、押し倒す予定にしていた。

が。
しかし、思いがけない茉凜の可愛い煽りに、また別の意味で劣情を煽られてしまった。


結局茉凜は、マンションに帰るなり結翔に寝室に連れて行かれ、ベッドに押し倒されて、結翔が満足するまで抱かれたのだった。


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