Love Story〜結くんとマリィの物語〜
季節は冬になり、クリスマス。

カップルや家族連れで賑わう街。
結翔と茉凜も、デートのため待ち合わせている。

結翔が待ち合わせ場所に向かうと……初めて過ごしたクリスマスの日のように、茉凜がかじかむ手に息を吹きかけながら待っていた。


「マリィ!」

「あ!結くん!」

「また寒そうだね(笑)」

「ですね…
でも、綺麗ですよ!
イルミネーション!」

「ほら!手、繋ご?」

手を差し出すと、フフ…と笑って握ってきた。
「結くんの手、温かい!」

「ポケットに入れてたから!
マリィは、相変わらず冷たい(笑)」
そう言って、握ったままポケットに手を入れた。

二人は、映画館に向かった。

茉凜の好きな映画を観て、景色の綺麗なレストランでディナー。

ありきたりだが、結翔はあえてこのプランにした。

“初めて過ごしたクリスマス”と同じに。

「フフ…綺麗ですね〜!」

「ねぇ…マリィ」

「はい!」

「聞きたいことがあるんだ」

「はい!」

「マリィは、僕との将来とか考えてくれてる?」

「え?」

「僕は、マリィとずっと一緒にいたいと思ってる。
マリィのような人、初めてなんだ。
いつも明るくて、穏やかで、一緒にいると元気になって癒される。
前向きで、ひたむきで、輝いてる!
マリィといると、僕も前向きになれるんだ!」

「私も!
結くんと、ずっと一緒にいたいと思ってます!!」

「本当に?」

「はい!もちろんです!」

「…………だったら……」

結翔は立ち上がり、壁に掛けていたジャケットのポケットから小さな箱を取り出した。

蓋を開けて、茉凜の前に置く。

「え……これ…//////」

「僕の奥さんになって?マリィ」

結翔は茉凜を見据え、緊張した面持ちで言った。


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