Love Story〜結くんとマリィの物語〜
静かに、茉凜の目から涙が落ちた。

「マリィ?」

「それぇ…私の、セリフですぅ…!!!」

「………え…?」

すると茉凜は、バッグから少し大きめの箱を取り出した。
そして、結翔の前に置く。

蓋を開けると、ペアウォッチが並んでいた。

「私も今日、結くんにプロポーズしようと思ってたんです//////
指輪は一緒に決めたいなと思ったので、腕時計にしました!
“一緒に時を刻みたい”って意味があるって聞いたので!」

「………フッ…フフフ…!!」

結翔は、思わず噴き出した。
まさか、同じことを考えていたなんて……!

マリィも、同じように“僕との未来を”考えてくれていたなんて………!

今までの不安は、なんだったんだろう…(笑)

「結くん?」

「ありがとう、マリィ!
結婚しよ?
夫婦になろう?
誰よりも、幸せになろう?
僕と一緒に………!!」

そう言って抱き締めた。

腕の中で茉凜も「はい!末永く、よろしくお願いします!」とギュッと抱きついた。


それから結翔と茉凜は………

互いの両親に挨拶に向かい、籍を入れた。
茉凜が結翔の住むマンションに引っ越し、新婚生活を始めた。

「マリィ、こんなのどうかな?」

今二人は結婚式の計画をたてていて、毎日少しずつ話し合っている。

「わぁ〜、素敵ですね!
フフ…楽しいな!
結くんとのデート前日みたい!」

「ん?」

「ワクワクして、ドキドキしてます!
それに、結くんと何か一つのことを相談し合って決めるなんて……!
幸せです!」

「フフ…そうだね!
僕もワクワクしてるよ!」

「フフ…結くんの美しさを、みんなに堪能してもらう式にしましょうね!」

「フフ…違うよ、マリィ」

「へ?」

「マリィが“僕のモノ”なのを見せびらかすんだよ?(笑)」

「えー!(笑)」

「だってマリィは“自慢の奥さん”だもん!」

「え?それを言うなら、結くんこそ“自慢の旦那様”です!!」

「フフ…すぐに、張り合うんだから!(笑)」

「でも、それは譲れません!!」

「フフ…ほんと、可愛いな!僕の奥さんは!」

そう言って、顔を近づける結翔。
頬に触れると、自然と茉凜も目を瞑った。


そして二人の口唇が重なった。


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