Love Story〜結くんとマリィの物語〜
プレゼントなんか、されたことがない。

“桔平くんという恋人がいるのに、桔平くん以外の男性にプレゼントはしない”

そう、言い切っていたマリィ。

もちろん今は別れていてフリーだからといえば、そうなのかもしれない。

だからといってマリィは、誰にでも気軽にプレゼントをする人ではない。


「開けてみてください!
気に入ってくれるといいですが……」

「あ、う、うん!」

中身は、ネクタイとネクタイピン、カフスボタンのセットだった。

「どうですか?
もし気に入らなければ、私レシート持ってるので、返品すること出来るそうなので……」

「ううん!
ありがとう!
早速、入社式につけていくよ!」

「良かった~!」
嬉しそうに、マリィが笑う。

可愛いな、ほんとに……!

僕は思わず、マリィの頭を撫でていた。

「え…//////」

「…………あ!ご、ごめんね!!
つ、つい……」

僕ははっとして、慌てて手を離す。
そして、謝罪を繰り返した。

「いえ!///////
……………あ、あの!」

「ん?」

「京谷さん。今年のクリスマスは、何をされてますか?」

「え?」

「何か予定入ってますか?
誰かと過ごすとか…」

「え?え?」

どうして、そんなこと聞いてくるの?
予定なんて、聞かれたことないのに。

「………」 

もしかして、茉凛ちゃんも僕のこと……///////

都合の良いことばかり考えてしまう。

「京谷さん?」

「あ、ごめんね!
えーと……
予定入ってないよ」

「だったら!!
一緒に過ごしませんか?」

「え……」

僕?
僕でいいの?

僕は、夢を見てるのかな?


「もし、京谷さんが嫌じゃなかったら……
一緒に過ごしたいです……!!」

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