戦略的恋煩い
戦略的恋煩い
12月も半ば。去年はこの時期、元彼の影響で予定が狂って荒んだクリスマスを送る羽目になったけど、今年は律輝と充実したクリスマスを過ごせそうだ。
「もっと俺のこと好きになって」
それにしても最近の律輝は、振り出しに戻った気がする。不満に思っていた2週間前ではなく、付き合う前に変則的にアプローチを繰り返していたあの頃のようだ。
心身ともに全力で愛でられて、正直満たされまくって仕事のストレスなんてなんのその、と強いメンタルを獲得した。でも、甘やかされすぎて骨抜きにされそうだ。
「これ以上は律輝がいないとだめになる」
「それでいいよ」
通い慣れた律輝の部屋。そういう雰囲気になってキスをした──その時。
不意に、着信音が鳴り響いた。起き上がると私のスマホからだった。職場からだとまずいと思いスマホを手に取ると、ちょうど新着メッセージが来ていた。
何気なくタップしてアプリを開き、私は戦慄した。
「もっと俺のこと好きになって」
それにしても最近の律輝は、振り出しに戻った気がする。不満に思っていた2週間前ではなく、付き合う前に変則的にアプローチを繰り返していたあの頃のようだ。
心身ともに全力で愛でられて、正直満たされまくって仕事のストレスなんてなんのその、と強いメンタルを獲得した。でも、甘やかされすぎて骨抜きにされそうだ。
「これ以上は律輝がいないとだめになる」
「それでいいよ」
通い慣れた律輝の部屋。そういう雰囲気になってキスをした──その時。
不意に、着信音が鳴り響いた。起き上がると私のスマホからだった。職場からだとまずいと思いスマホを手に取ると、ちょうど新着メッセージが来ていた。
何気なくタップしてアプリを開き、私は戦慄した。