君までいなくならないで

1.居場所

中学2年の始業式の日、母が亡くなった。

忌引きの期間が過ぎてからも
しばらく学校には行けなくて、
久々に登校した日、
私に声を掛けてくれた誰もが
腫れ物に触るような、そんな感じだった。

仲の良かった友達も、
私と一緒にいると場が暗くなるとか、
気まずいとか、
そんな理由で徐々に離れていった。


母が亡くなったその年、
私は友達も失い、学校に居場所がなくなった。
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