幼馴染みは御曹司+上司様
プロローグ
ひらり……ひらり……と、舞う書類……。

それはまるで……花びらのように、美しく舞い散っていた……。

ニコッ。

目の前に座る男性は長机に両肘をつき、手を組むとその上に顎を乗せて……優しく微笑む。

そして……。

ゆっくり……と、唇を動かし……言葉を紡いだ。

さも、愉しそうに……。

一言……。

『クビ』と。

わたしは目を見開き……言葉を失ったーー……。
< 1 / 15 >

この作品をシェア

pagetop