死神の子
教室に入った途端、みんながいっせいにそう言ってきた。

『...るさい。知ってる。』

はぁ〜〜

そう言って、人生最大のため息をついた。

流「優梨奈、そんなため息ついてどうしたの?」

みんなが頭の上にはてなマークを浮かべてる。

そりゃそうなるだろう。とてつもなく大きいため息をついたのだから。

『なんでも。』

みんなはまだ頭の上にはてなマークを浮かべていたけれど、無視して席についた。

ガラガラッ

波「みんなおはよう!今日は優梨奈に続けて編入生が来たぞ!席に座れ〜!」

ガタンッ

波「よし、みんな席についたな。編入生を紹介する。入ってこい!」

ガラガラッ(本日3回目の開け閉め音)

教室のドアが開いたと同時にとても綺麗な男の子が入ってきた。

まぁ、私は知ってるんだけれど。こないだ会った時はフードをかぶってたから、二人とも顔をしっかり見てない。

だから、誰だろうと思っているだろう。
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