ヤンキー双子は私の義弟になりました!?




 私は、お母さんが駆け寄ってくれてるのに気づく事が出来ないほど心臓の音はうるさかった。




「…天音!私の事を見て!私に集中しながら息を吸って!!」




 お母さんの声がすぐ近くで聞こえた。

 言われた事を何となくだけど理解したので、言われた通りにすると…




「ーーはぁっ……はぁ……はぁ…」



 少しすると、私は息が整っていき、心臓の音も落ち着いてきた。




「………お母さん、ごめんなさい。迷惑かけちゃって」

「…そんな事、言わないでちょうだい。天音の治療の手伝いをするのは私に出来る唯一の事なんだから」

「……ありがとう、お母さん」

「今日はもう休みなさい」

「……うん。そうするね」




 私はお母さんにもう一度お礼を言ってから自分の部屋へと行った。

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