ヤンキー双子は私の義弟になりました!?
罪悪感【side 江美子】
……まさか"あの病気"の症状が出てしまうだなんて…
私、坂上江美子は娘である天音の"病気のようなもの"のことを知っている唯一の人物である。
そんな私が、中学以来起きたことの無い症状を出させてしまったことでひどくショックを受けている。
元はと言えば、さっきの症状を起こした犯人はこの私だ。
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二ヶ月前ーー。
「…うん。これでいいんじゃない?」
私は"彼"が渡してきた資料を見ながら答えた。
「…本当ですか!!」
「えぇ。最初よりも成長しているわ」
「……っ!ありがとうございます!……あ、あの、江美子さん。…この後って少し時間ありますか?」
今思えば、これさえ受けなければ"彼"と「再婚」する事などなかったのかもしれない。
だけど、何も知らない私は…
「…はい。一時間くらいなら」
何の疑いもなく了承してしまった…。
「あの、一応娘に連絡だけ入れさせてもらうわね」
「…あっ…はい。構いません」