ヤンキー双子は私の義弟になりました!?
「……本当だったら天音の"病気"が完治してからの方が良いって言うのはわかるんだけど、治療費とか薬代とかで、私の仕事だけだと難しくなってきているの。……だから、仕事で仲良くなった昭仁さんと"再婚"する事にしたの」
ーー"再婚"
その言葉を言われた瞬間、私は持っていた箸を落としてしまった。
「……!ごめんなさい。すぐに拾うね」
私は慌てて箸を拾った。
そして…
「……お母さん、再婚の事は分かったけど、暮らしはどうなるの…?…もしかして、ど、同居、だったりするの……?」
お母さんは何も言わず、こくりと頷いた。
「…最初は本当に別居生活の予定だったの。…でも昭仁さんも男で一つで双子を育ててるって聞いて…。思わず「一緒に暮らす?」って言ってしまったの。……天音には悪い事したってって分かっているわ。…でもこれもチャンスかもしれないわ。天音の治療の手伝いをしてくれるかもしれないのよ。」
私はもう朝ごはんどころではなくなっていた。
そして私はお母さんが言っている言葉を少しずつ理解して行き、お母さんへ質問をしていった。
「……双子って女の子?」
「……いいえ、男の子二人で、天音の一つ下になるわ」
「……部屋はどうするの?」
「天音の隣の部屋二部屋を使ってもらうわ。…昭仁さんは私と同じ部屋を使ってもうわ」
「……そのあきひとさんには私の事を話したの?」
「"病気"の事だけ話したわ」
「……詳しい事は話してないよね?」
「えぇ。流石にそこまで話はしないわ」