闇夜と夜明けの狭間で恋をする。
「あははっ、気が合うね、私たち」
「うんっ!」
笑い声をあげながら、私たちはメニュー表のページをまたひとつめくった。
それを見て、私は思わず声をあげる。
「えっ、めっちゃおいしそう……っ!」
「もうこの際いっぱち頼んじゃおー!」
そこに広がっていたのは、飲み物とデザート。
デザートがとにかくおいしそう……!
パフェにアイスクリーム、そしてクレープ。
モンブランからショートケーキまで、たくさんのデザートが載っている。
しかも色とりどりで、たくさんのフルーツが乗っていて……。
こんなのが食べられるなんて、夢みたい。
「ね、綾音は何頼む?」
「んー、全部おいしそうで迷う……」
「だよね……っ!」
「あっ、でもこのパフェおいしそう! 食べたい!」
綾音は色々なフルーツの乗ったパフェを指さして、目を輝かせながら言った。
そういえば、前に綾音とレストランに行ったときも、綾音はデザートにパフェを注文していた気がする。
綾音はパフェが好きなのかな?
「いいじゃんっ! 頼も!」
「うんっ。莉子は何にするー?」
「うーん、そうだなぁ……」
迷いながらメニュー表にもう一度目を通す。
そのとき、バチッとひとつの食べ物に目が止まった。
なっ、なにこれ……!
おいしそう、食べたいっ!