闇夜と夜明けの狭間で恋をする。
「多くないですー。私たち、朝ご飯食べてきてないんです。だったらこのくらい食べても普通じゃないですか」
「えーっ、そうですかぁ? まあ、いいです。それでは失礼します」
そう言って、店員さんは颯爽と、私たちのいるテーブルからいなくなった。
綾音と、店員さん……、親しげだった。
知り合いなのかな。
でも、あそこまで話すってことは……、ずいぶん仲がいいのかな。
私は綾音の親友のはずなのに、あの人のことを全く知らない。
誰なんだろう、一体……。