君がいなけりゃ、意味がない

3'


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「おはよー。今日寒いねぇ」


「あれ……先輩。ちょっと……太った?」


「…………何かおっしゃって?」


「イエ。何も」


「うぅ……。絶対、お餅食べ過ぎたせいだ……」


「実行委員から聞いたけど、2月はイベント開催ないらしいですよ」


「そっか。まあ、忙しーもんね。年度末も近いし」


「……先輩」


「うん?」


「"覚悟が決まったら行くところ"って……どこやと思う?」


「へ?」


「イメージで」


「えー…………バンジージャンプとか?」


「うん……ごめん。俺が悪かった」


「よくわかんないけど、参考にならなかったみたいだね」


「じゃあ……"決意を伝えるときに行くところ"は?」


「え、さっきから難しいんだけど。
えーーーー………………業務関係?
なら、面談ルームとか??」


「まあ、そうなるよね」


「……ちょっと。
ダイジョーブ?今日は一段と意味わかんないよ」


「俺、迷走中」


「どしたん、話聞こか?」


「それ、先輩が言うんや」


「あいにく、私じゃお役に立てそうにないよ。
"決意を叫ぶ場所"なら、[海]かなぁって感じするけどね。なんとなく」


「海…………2月の海って、寒いかな?」


「うん、ごめん。季節まで考えて発言してなかった。条件になかったから」


「……先輩。来月の27日、仕事終わり空いてます?」


「え……そりゃ空いてるよ。そんな先日付なら」


「じゃ、予約ね。海。
あ、朝礼始まるって」


「…………叫びたいの???」


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