逃げ道を探すには遅すぎた
ウィリアムの顔が近付いて、「待って」と止める前に唇が重なった。二回目のキスが……!

頭がショートしてしまいそうな私の体が押し倒される。視界いっぱいにシャノンとウィリアムの顔が広がった。

「「雫」」

熱を孕んだ目が私を捉える。二人の手が体に触れる。流れたくても逃れられない感覚が私を襲う。

逃げ道なんて最初からなかった。探そうと思った時にはもうすでにシャノンとウィリアムの檻の中だったんだ。











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