【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
十五章
月曜日、私が登校して教室に入っても菅谷くんはまだ来ていなかった。ホームルームが始まるまであと15分。
一秒一秒がとても長く感じるのに、菅谷くんが登校するか不安で心臓がバクバクとなっているのが自分で分かった。気持ちを落ち着かせるために、少し俯いて呼吸を整える。
「あ!菅谷!」
クラスの男子の声に私はパッと顔を上げた。教室の扉のところに菅谷くんが立っている。
「え!菅谷じゃん!もう大丈夫なの!?」
男子生徒の数人が菅谷くんに駆け寄っている。
一秒一秒がとても長く感じるのに、菅谷くんが登校するか不安で心臓がバクバクとなっているのが自分で分かった。気持ちを落ち着かせるために、少し俯いて呼吸を整える。
「あ!菅谷!」
クラスの男子の声に私はパッと顔を上げた。教室の扉のところに菅谷くんが立っている。
「え!菅谷じゃん!もう大丈夫なの!?」
男子生徒の数人が菅谷くんに駆け寄っている。