【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
お母さんはもう一度、私にそう言ってくれる。私は「行ってきます……」と行って、家を出た。
家を出た後に戻るわけにもいかず、私は集合場所にゆっくりと歩いていく。15分ほど歩くと、すぐに集合場所の駅前に着いていた。
駅前は少し人混みが出来ていたが、見渡せばすぐに美坂さんを見つけることが出来た。まだ約束の時間まで10分はあるので、二人はまだ来ていないのだろう。私が近づくと、美坂さんがすぐに私に気づいた。
「川崎さん!」
美坂さんが私に駆け寄ってきてくれる。
「来られたんだね!菅谷くんから用事が入るかもで、来れないかもしれないって聞いてたから」
「えっと、用事がなくなって……」
「そっか!来られてよかった!」
美坂さんと話しているとすぐに草野くんと菅谷くんがやって来る。草野くんが私を見つけて指を差した。
「川崎さんいる!やった、四人揃ったじゃん」
「草野、声でかい!」
菅谷くんが草野くんの頭をペチンと叩きながら、私と目を合わせて少しだけ笑った。草野くんは「よっしゃ。じゃあ、行こ!」と言って歩き出そうとする。私はつい呼び止めてしまった。
「あ……どこに行くの?」
家を出た後に戻るわけにもいかず、私は集合場所にゆっくりと歩いていく。15分ほど歩くと、すぐに集合場所の駅前に着いていた。
駅前は少し人混みが出来ていたが、見渡せばすぐに美坂さんを見つけることが出来た。まだ約束の時間まで10分はあるので、二人はまだ来ていないのだろう。私が近づくと、美坂さんがすぐに私に気づいた。
「川崎さん!」
美坂さんが私に駆け寄ってきてくれる。
「来られたんだね!菅谷くんから用事が入るかもで、来れないかもしれないって聞いてたから」
「えっと、用事がなくなって……」
「そっか!来られてよかった!」
美坂さんと話しているとすぐに草野くんと菅谷くんがやって来る。草野くんが私を見つけて指を差した。
「川崎さんいる!やった、四人揃ったじゃん」
「草野、声でかい!」
菅谷くんが草野くんの頭をペチンと叩きながら、私と目を合わせて少しだけ笑った。草野くんは「よっしゃ。じゃあ、行こ!」と言って歩き出そうとする。私はつい呼び止めてしまった。
「あ……どこに行くの?」