【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
「本当は川崎さんが来なかったら、ちょっと気まずいなって思ってたの。男子だけと遊ぶことなかったから。だから川崎さんの顔を見た時安心しちゃった。でも、それ以上にまた四人で集まれたことが嬉しい」
美坂さんが私と目を合わせて笑ってくれる。美坂さんはいつも優しくて素直で、そんな所に救われている。でも美坂さんが嘘をついていないことが分かるから、「また四人で集まれて嬉しい」という言葉が本心だと分かるから……自分の醜い部分がさらに見苦しく感じてしまう。
バスに乗っている時間は短く感じたけれど、時計を見ると15分ほど乗っていたようだった。
「着いたー!ていうか暑くね!?」
「草野、もう半袖じゃん」
「半袖でも暑いんだよ。ていうか美坂さんと川崎さんは大丈夫?ちょっと休憩してから川まで行く?」
「ううん、私は大丈夫だよ」
「私も大丈夫」
バス停から草野くんが言っていた場所までは歩いて10分程だった。ちょっとした山道を抜けていくと、すぐに川は見えてくる。
「え!めっちゃ綺麗じゃん!」
草野くんは川が見えると、先に走り出して川の方まで行ってしまう。
「おい!菅谷、早く来いって!」
美坂さんが私と目を合わせて笑ってくれる。美坂さんはいつも優しくて素直で、そんな所に救われている。でも美坂さんが嘘をついていないことが分かるから、「また四人で集まれて嬉しい」という言葉が本心だと分かるから……自分の醜い部分がさらに見苦しく感じてしまう。
バスに乗っている時間は短く感じたけれど、時計を見ると15分ほど乗っていたようだった。
「着いたー!ていうか暑くね!?」
「草野、もう半袖じゃん」
「半袖でも暑いんだよ。ていうか美坂さんと川崎さんは大丈夫?ちょっと休憩してから川まで行く?」
「ううん、私は大丈夫だよ」
「私も大丈夫」
バス停から草野くんが言っていた場所までは歩いて10分程だった。ちょっとした山道を抜けていくと、すぐに川は見えてくる。
「え!めっちゃ綺麗じゃん!」
草野くんは川が見えると、先に走り出して川の方まで行ってしまう。
「おい!菅谷、早く来いって!」