【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
「私はさっき買っておいたから大丈夫。じゃあ、もう行こっか」
美坂さんと観戦席に入ると、前より少し人が多いように感じた。天気が良いのもあるのだろう。日陰の席はもう埋まり始めていて、私たちはすぐに日陰の席の中で一番試合が見やすそうな場所に座った。美坂さんがまだ選手たちが入ってきていないコートに視線を向ける。
「ここからだと菅谷くんと草野くん見えるかな?さすがに他の部員の人と区別つかないかな?」
「うーん、どうだろ。ゼッケンの番号聞いておけば良かったかもね」
「あ!確か草野くんが教えてくれてたかも!待って、メッセージ見返してみる」
美坂さんがスマホで確認して「草野くんが5番で、草野くんが7番だって!」と教えてくれる。
「ゼッケンの番号が分かればなんとかなりそうだね。美坂さんは目良いの?見えそう?」
「さすがに顔までは分からないけど、この場所からだったらゼッケン番号は見えると思う!」
「私もそこまで視力悪くないから多分二人とも見えるね」
美坂さんと観戦席に入ると、前より少し人が多いように感じた。天気が良いのもあるのだろう。日陰の席はもう埋まり始めていて、私たちはすぐに日陰の席の中で一番試合が見やすそうな場所に座った。美坂さんがまだ選手たちが入ってきていないコートに視線を向ける。
「ここからだと菅谷くんと草野くん見えるかな?さすがに他の部員の人と区別つかないかな?」
「うーん、どうだろ。ゼッケンの番号聞いておけば良かったかもね」
「あ!確か草野くんが教えてくれてたかも!待って、メッセージ見返してみる」
美坂さんがスマホで確認して「草野くんが5番で、草野くんが7番だって!」と教えてくれる。
「ゼッケンの番号が分かればなんとかなりそうだね。美坂さんは目良いの?見えそう?」
「さすがに顔までは分からないけど、この場所からだったらゼッケン番号は見えると思う!」
「私もそこまで視力悪くないから多分二人とも見えるね」