【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
美坂さんと別れて、自転車小屋まで歩いていく。夕日の日差しが前の景色全てを赤色に染めている。中学の頃は綺麗な景色を見るたびに「描きたい」と思っていた。その時、その感情を思い出した気がした。
その日の夜に菅谷くんに「今日が美術部の入部日だった」と連絡を送ると、「ちょっと電話していい?」と来た後に電話がかかって来た。
「川崎さん、今日どうだった?」
入部を決めた時に菅谷くんには美術部に入ることを伝えていたが、心配をかけていたのかもしれない。
「楽しかったよ。今日からもう描き始めたところ」
「へー、いいな」
菅谷くんは楽しそうに私の部活の話を聞いた後に「ごめん、急に電話して」と謝った。
「ちょっと気になってたんだけど、川崎さんが楽しそうで安心した。入部おめでと」
菅谷くんは「それだけ伝えたくて」と言って、電話を切った。わずか数分の電話なのに、菅谷くんの優しさが伝わってきた気がした。
それから3日ほど経った頃、私は練習の絵を完成させた。部室の机と椅子の一つのセットをメインに描いた。机と椅子以外の部分は軽めに描いたので、いつもより早めに完成できた。
その日の夜に菅谷くんに「今日が美術部の入部日だった」と連絡を送ると、「ちょっと電話していい?」と来た後に電話がかかって来た。
「川崎さん、今日どうだった?」
入部を決めた時に菅谷くんには美術部に入ることを伝えていたが、心配をかけていたのかもしれない。
「楽しかったよ。今日からもう描き始めたところ」
「へー、いいな」
菅谷くんは楽しそうに私の部活の話を聞いた後に「ごめん、急に電話して」と謝った。
「ちょっと気になってたんだけど、川崎さんが楽しそうで安心した。入部おめでと」
菅谷くんは「それだけ伝えたくて」と言って、電話を切った。わずか数分の電話なのに、菅谷くんの優しさが伝わってきた気がした。
それから3日ほど経った頃、私は練習の絵を完成させた。部室の机と椅子の一つのセットをメインに描いた。机と椅子以外の部分は軽めに描いたので、いつもより早めに完成できた。