【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
私は電話を出た菅谷くんにすぐにそう伝えた。菅谷くんは「ほんと!?」と嬉しそうに声を上げた。
「え、めっちゃいいと思う!草野も絶対喜ぶ!……あ、でも……」
「うん……?」
「コンテストに出す前に先に完成した絵を見に行ってもいい?」
「もちろんいいけど……」
「やった!早く見たかったんから嬉しい」
菅谷くんは本当に私の絵を楽しみにしているのが伝わってきて、私は明日の部活のやる気が出た気がした。
「あとどれくらいで完成する?」
「本当にもう少しだと思う。あと数日」
「まじ!?めっちゃ楽しみ」
菅谷くんとの電話はいつも症状とかの話も多くて、こんな明るくて高校生らしい会話が出来ることがただただ嬉しかった。
菅谷くんとの電話を切った後に、私はベッドに座って、いつもの枕元に置かれているぬいぐるみを膝の上に乗せた。症状が出ていない時に触るぬいぐるみはいつもと違う感じがした。いつものように手を繋くと、勇気がもらえる気がした。
「うん、あともうちょっと頑張ろ」
絵の完成がもう間近に迫っていた。
「え、めっちゃいいと思う!草野も絶対喜ぶ!……あ、でも……」
「うん……?」
「コンテストに出す前に先に完成した絵を見に行ってもいい?」
「もちろんいいけど……」
「やった!早く見たかったんから嬉しい」
菅谷くんは本当に私の絵を楽しみにしているのが伝わってきて、私は明日の部活のやる気が出た気がした。
「あとどれくらいで完成する?」
「本当にもう少しだと思う。あと数日」
「まじ!?めっちゃ楽しみ」
菅谷くんとの電話はいつも症状とかの話も多くて、こんな明るくて高校生らしい会話が出来ることがただただ嬉しかった。
菅谷くんとの電話を切った後に、私はベッドに座って、いつもの枕元に置かれているぬいぐるみを膝の上に乗せた。症状が出ていない時に触るぬいぐるみはいつもと違う感じがした。いつものように手を繋くと、勇気がもらえる気がした。
「うん、あともうちょっと頑張ろ」
絵の完成がもう間近に迫っていた。