【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
草野くんは部活終わりとは思えないほど元気でいつも通りだった。草野くんと後ろから菅谷くんも顔を出した。
「川崎さん、絵完成したの?」
「うん。出来たよ」
私の言葉に菅谷くんと草野くんが私の絵が置いてある机まで軽く走ってくる。絵を見て、始めに言葉を言ったのは草野くんの方だった。
「うわ!めっちゃ上手!」
草野くんが「どれが俺!?」と嬉しそうに聞いてくれる。
「この選手が草野くんで、こっちが菅谷くん」
「確かに俺の雰囲気出てるわ!めっちゃ格好いい雰囲気!」
草野くんはそうふざけてボケたのに、菅谷くんがいつものようにツッコまない。草野くんが「菅谷、ツッコめよ!」と笑って肩をポンと叩くとやっと草野くんの言葉に気づいたようだった。
「ああ、わりぃ。本気で言ってるのかと思った」
「言うわけあるか!」
草野くんはそのまま笑いながら、美坂さんに少し離れた場所に置いてある画材について聞いている。菅谷くんは私の隣に来て、何故か「川崎さん、ありがと」とお礼を言った。
「俺、なんか今この絵が残ったことがすごい嬉しい。楽しい思い出を川崎さんが残してくれたみたい」
「川崎さん、絵完成したの?」
「うん。出来たよ」
私の言葉に菅谷くんと草野くんが私の絵が置いてある机まで軽く走ってくる。絵を見て、始めに言葉を言ったのは草野くんの方だった。
「うわ!めっちゃ上手!」
草野くんが「どれが俺!?」と嬉しそうに聞いてくれる。
「この選手が草野くんで、こっちが菅谷くん」
「確かに俺の雰囲気出てるわ!めっちゃ格好いい雰囲気!」
草野くんはそうふざけてボケたのに、菅谷くんがいつものようにツッコまない。草野くんが「菅谷、ツッコめよ!」と笑って肩をポンと叩くとやっと草野くんの言葉に気づいたようだった。
「ああ、わりぃ。本気で言ってるのかと思った」
「言うわけあるか!」
草野くんはそのまま笑いながら、美坂さんに少し離れた場所に置いてある画材について聞いている。菅谷くんは私の隣に来て、何故か「川崎さん、ありがと」とお礼を言った。
「俺、なんか今この絵が残ったことがすごい嬉しい。楽しい思い出を川崎さんが残してくれたみたい」