【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
最終章
それから4ヶ月後。私は菅谷くんとある美術展に来ていた。
私と菅谷くんの前には私の描いたサッカー部の絵が飾られている。
「川崎さん、本当に賞取っちゃうんだからすごいよな」
「一番下の賞だけどね」
「十分すごいって。こうやって飾られてるんだから」
菅谷くんは私の絵を見てくれている。
「川崎さん、今はどんな絵を描いてるの?」
「今は美坂さんの絵を描いてる姿。結構時間かかちゃったけど、そろそろ終わりそう」
「そっか。もう次に描くものは決まってる感じ?」
菅谷くんの問いに私はつい笑ってしまった。
「丁度、昨日決まったの。次は4人揃った絵を描こうと思って」
今、バッグの中に入っているメモ帳にはいつもの目標が書かれている。塗りつぶされた目標を抜いて2個。
私と菅谷くんの前には私の描いたサッカー部の絵が飾られている。
「川崎さん、本当に賞取っちゃうんだからすごいよな」
「一番下の賞だけどね」
「十分すごいって。こうやって飾られてるんだから」
菅谷くんは私の絵を見てくれている。
「川崎さん、今はどんな絵を描いてるの?」
「今は美坂さんの絵を描いてる姿。結構時間かかちゃったけど、そろそろ終わりそう」
「そっか。もう次に描くものは決まってる感じ?」
菅谷くんの問いに私はつい笑ってしまった。
「丁度、昨日決まったの。次は4人揃った絵を描こうと思って」
今、バッグの中に入っているメモ帳にはいつもの目標が書かれている。塗りつぶされた目標を抜いて2個。