【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
四章

 オリエンテーションまでの二週間は早く感じるようでどこか遅くて、心がソワソワとしたまま毎日が過ぎていく。
 オリエンテーションの前日には、クラスはオリエンテーションの話題ばかりが飛び交っていた。

「明日のオリエンテーション、何のお菓子持ってく!?」
「お前、子供すぎだろ!」

 男子生徒は大きな声で嬉しそうに話している生徒と特に興味なさそうな生徒で分かれていた。そして、女子生徒は友達の机に数人ずつ集まって、それぞれ話している。

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