【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
先生の言葉に「やったー!」とか「え、めっちゃ最高じゃん!着替え持ってきて良かった!」とか男女両方から歓声が上がる。盛り上がっている生徒達を先生が「静かに!」と大きな声で制止する。
「とりあえずは海辺を綺麗にしてからだ。自由時間はそのご褒美。ちゃんと作業しないと午後からもゴミ拾いになるぞ」
先生が注意をしても生徒達の気持ちはもう盛り上がったままだった。きっとそれは先生も分かっている。
「これは新入生オリエンテーションだから、お互いコミュニケーションも大事にするように!じゃあ、まずは班ごとにゴミ袋とトングと軍手を教頭先生の所に貰いにいくことー」
先生の言葉で班ごとに生徒達が集まり、教頭先生のところに列を作っていく。私たちの班もすぐに集まり始める。
「川崎さん、美坂さん!」
美坂さんと合流すると同時に、菅谷くんと草野くんが二人で近くに来てくれる。そして教頭先生の所に並ぶと、前には十組ほどいてまだ時間がかかりそうである。
「川崎さん、美坂さん、ごめん!」
列に並んでいると草野くんが急に私たちに謝った。そして、申し訳なさそうに私たちの顔を見る。
「とりあえずは海辺を綺麗にしてからだ。自由時間はそのご褒美。ちゃんと作業しないと午後からもゴミ拾いになるぞ」
先生が注意をしても生徒達の気持ちはもう盛り上がったままだった。きっとそれは先生も分かっている。
「これは新入生オリエンテーションだから、お互いコミュニケーションも大事にするように!じゃあ、まずは班ごとにゴミ袋とトングと軍手を教頭先生の所に貰いにいくことー」
先生の言葉で班ごとに生徒達が集まり、教頭先生のところに列を作っていく。私たちの班もすぐに集まり始める。
「川崎さん、美坂さん!」
美坂さんと合流すると同時に、菅谷くんと草野くんが二人で近くに来てくれる。そして教頭先生の所に並ぶと、前には十組ほどいてまだ時間がかかりそうである。
「川崎さん、美坂さん、ごめん!」
列に並んでいると草野くんが急に私たちに謝った。そして、申し訳なさそうに私たちの顔を見る。