【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
すると、すぐに既読がついて菅谷くんから返信が返ってくる。
「川崎さん、明日の土曜日会える?」
それは菅谷くんのSOSな気がした。私はすぐに「大丈夫!」と返信を送った。菅谷くんからもう一つメッセージが入る。
「申し訳ないんだけど、草野にはお見舞いを断っといてほしい。病気のこと言いたくなくて」
菅谷くんのその言葉の気持ちが痛いほど分かって胸が苦しくなる。
病気を明かすから信頼している人な訳じゃない。だって当たり前だけれど、私より草野くんの方が菅谷くんと仲が良いに決まっている。それでも、違うの。いろんな条件とかその時の気持ちとか色んなものが合わさって、病気を明かしたり秘密にしたりしながら、何とか毎日を生きている。
私は菅谷くんに「分かった。草野くんには上手く言っておくね」と返した。草野くんには菅谷くんは「まだ本調子じゃなくて、会えそうにない」と伝えておいた。
その日の夜、リビングのソファでテレビを見ていた。どのチャンネルにしようか悩みながら、順番にチャンネルのボタンを押していく。見たいテレビがなくて、私は録画されている番組を確認する。その時、私の手が急に止まった。
「川崎さん、明日の土曜日会える?」
それは菅谷くんのSOSな気がした。私はすぐに「大丈夫!」と返信を送った。菅谷くんからもう一つメッセージが入る。
「申し訳ないんだけど、草野にはお見舞いを断っといてほしい。病気のこと言いたくなくて」
菅谷くんのその言葉の気持ちが痛いほど分かって胸が苦しくなる。
病気を明かすから信頼している人な訳じゃない。だって当たり前だけれど、私より草野くんの方が菅谷くんと仲が良いに決まっている。それでも、違うの。いろんな条件とかその時の気持ちとか色んなものが合わさって、病気を明かしたり秘密にしたりしながら、何とか毎日を生きている。
私は菅谷くんに「分かった。草野くんには上手く言っておくね」と返した。草野くんには菅谷くんは「まだ本調子じゃなくて、会えそうにない」と伝えておいた。
その日の夜、リビングのソファでテレビを見ていた。どのチャンネルにしようか悩みながら、順番にチャンネルのボタンを押していく。見たいテレビがなくて、私は録画されている番組を確認する。その時、私の手が急に止まった。