【長編】寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した
初めて部活で描いたのは地域のお祭りのポスターコンテストだった。私は前の年にそのお祭りに行っていたので、その光景を思い出しながらポスターを完成させた。
応募数は100作くらいで、私は地域で使われるポスターに選ばれた。
「奈々花ちゃん、おめでとう!」
「マジですごくない!?」
「私、ポスター見かけたら写真撮ろ!」
嬉しくて、家に帰ってすぐに両親に報告した。両親はとても喜んでくれて、その週末は私の好きなご飯を作ってお祝いしてくれた。
描くことが好きだった絵を認められることが、ただただ嬉しかった。それでもまだ私は幼くて、結果より周りの人が喜んでくれることが嬉しかった。褒めてもらえることが嬉しかった。
私の美術部の顧問の先生は熱心な人で、私に次のコンテストを進めてくれる。
「川崎さん、このコンテスト応募してみない?」
しかし、美術の世界はそんなに簡単なものじゃなくて、次のコンテストは当たり前のように落ちてしまった。それでも、それからも選ぶコンテストによっては賞を取ることも出来た。
そんなに大きくない美術部では、私への期待は大きくなっていく。
応募数は100作くらいで、私は地域で使われるポスターに選ばれた。
「奈々花ちゃん、おめでとう!」
「マジですごくない!?」
「私、ポスター見かけたら写真撮ろ!」
嬉しくて、家に帰ってすぐに両親に報告した。両親はとても喜んでくれて、その週末は私の好きなご飯を作ってお祝いしてくれた。
描くことが好きだった絵を認められることが、ただただ嬉しかった。それでもまだ私は幼くて、結果より周りの人が喜んでくれることが嬉しかった。褒めてもらえることが嬉しかった。
私の美術部の顧問の先生は熱心な人で、私に次のコンテストを進めてくれる。
「川崎さん、このコンテスト応募してみない?」
しかし、美術の世界はそんなに簡単なものじゃなくて、次のコンテストは当たり前のように落ちてしまった。それでも、それからも選ぶコンテストによっては賞を取ることも出来た。
そんなに大きくない美術部では、私への期待は大きくなっていく。