日々、アオハル
episode01.
6時32分、東北本線上り電車の1両目。
4人掛けのボックス席、進行方向反対の窓側が私の特等席だ。
窓越しの日差しを心地よく感じながら、うとうとと通学するのが1日の始まり。
家の近所にも通っている高校の近くにだってコンビニは何軒かあるし、カラオケやゲームセンターといった遊び場もちゃんとある。車を走らせれば大きなショッピングモールだってある。
このあたりは県内では都会といわれているけれど、本物の都会の人からすればここも十分な田舎らしい。
車は一家に一台ではなく一人一台が当たり前。車通勤や自転車通学が多いから、朝から電車に乗る人は比較的少ない。6時台の電車は特にそう。
いつだかテレビで見た通勤ラッシュの都内の電車。駅員さんが乗客を車内へ押し込み、無理矢理扉を閉めていたあの場面は同じ世界線で起きている出来事だと俄かに信じられなかった。
穏やかでゆったりとした時間が流れているこの瞬間にも、あの殺伐としたぎゅうぎゅうの箱の中で頑張っている人たちがいるんだよなあ。と何百キロと離れた都心の人々に思いを馳せながら、窓の外の田んぼを眺める。
4人掛けのボックス席、進行方向反対の窓側が私の特等席だ。
窓越しの日差しを心地よく感じながら、うとうとと通学するのが1日の始まり。
家の近所にも通っている高校の近くにだってコンビニは何軒かあるし、カラオケやゲームセンターといった遊び場もちゃんとある。車を走らせれば大きなショッピングモールだってある。
このあたりは県内では都会といわれているけれど、本物の都会の人からすればここも十分な田舎らしい。
車は一家に一台ではなく一人一台が当たり前。車通勤や自転車通学が多いから、朝から電車に乗る人は比較的少ない。6時台の電車は特にそう。
いつだかテレビで見た通勤ラッシュの都内の電車。駅員さんが乗客を車内へ押し込み、無理矢理扉を閉めていたあの場面は同じ世界線で起きている出来事だと俄かに信じられなかった。
穏やかでゆったりとした時間が流れているこの瞬間にも、あの殺伐としたぎゅうぎゅうの箱の中で頑張っている人たちがいるんだよなあ。と何百キロと離れた都心の人々に思いを馳せながら、窓の外の田んぼを眺める。
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