日々、アオハル

「ああ。順当に行けばお前らはグループ1位で抜けれると思ってる。恐らく白石東も1位で上がってくるはずだ」


山口先生の指さす先にはトーナメントの対戦表。
Aグループ1位とDグループ1位は対になっていて、決勝でしか当たらないようになっていた。


「ここ最近は白石東に負けっぱなしですからね。俺らがその流れを断ち切らないと」

「そうだよな。なんか一層気合い入ってきたわ!」

「よっしゃ!やってやろうぜ!!」


隣駅にある白石東高校はこのあたりではバスケが強いと有名で、私たちが入部してからは全ての地区大会で優勝をしている。三田第一は毎回準優勝。


そう、白石東は私たちの最大のライバルでもある。


先ほどまでの興味津々に目を輝かせていた姿とは一転、メラメラと赤い炎を瞳に宿し、熱く一致団結する部員たちを山口先生は満足そうに見つめる。


「まずは確実にグループ予選を1位で上がることを目標に、1ヶ月頑張っていこう」

「「「「はいっ!」」」」
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