日々、アオハル

UFOキャッチャーのあとは一緒にゲームを楽しんだ。


昔からよくお兄ちゃんたちと遊んでいた影響で、レースゲームはけっこう得意だったりする。2戦中2戦とも私の勝利。私に強いイメージがなかったらしく、世那くんにはものすごく驚かれてしまった。


プリクラも撮った。私も世那くんも少女漫画のような大きくてキラキラな目になっていて、二人で顔を見合わせて笑ってしまった。


お揃いのキーホルダーを揺らしながら、フードコートまで手を繋ぎながら歩く。


この時間のフードコートは学生たちで賑わっていた。


私はハンバーガーとポテトとコーラ、世那くんはハンバーガーとアップルパイとチョコシェイクをトレイに乗せて、二人掛けの席へと座った。


ストローを咥える世那くんを見ていたら、そういえばあの時もこうやってチョコシェイクを飲んでいたなあと思い出した。


「ねえ、覚えてる?世那くんとマックで初めて話した時。その時も世那くん、アップルパイとチョコシェイクを頼んでたよね」
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