日々、アオハル

「えっ!まじ!」

「俺らの相手どこっすか」

「うわー早く見せてくださいよー」


一気にボルテージの上がった部員たちを「落ち着け落ち着け」と制しながら、山口先生はその場にどかっと座った。その周りを囲むように私たちも腰を落とす。


5月に3年生の先輩が引退し、2年生がメインとなって早2ヶ月。新体制になって初の大会が、1ヶ月後の夏休み中に行われる新人戦だ。


地区大会では12校が4つのグループに振り分けられ、グループ予選が行われる。上位2校、計8校が負けたら終わりのトーナメント戦へと進み、さらに次の県大会へ進めるのはそのうちの2校だけ。


金曜日の練習後にグループ決定の連絡が入り、皆に一早く知らせようと山口先生は朝一でここに来てくれたという。


三田第一(みただいいち)はAグループ。対戦相手は三田工業と大田だ」


中央に置かれた1枚の紙に全員の視線が集まる。私も前屈みになりながら、組み合わせ表を順に目で追っていく。


白石東(しらいしひがし)はDか」

「これって上手く進めば白石東と決勝じゃね?」


僅かに上がる心拍に気づかないふりをして、皆の声に耳を傾ける。
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