日々、アオハル
「なー、実際どうなってんの?世那とひなちゃん」
痺れを切らした佐野がヒーターを挟んで俺の正面側に回りこんできた。
「連絡先は交換した」
「まっじで?!」
「いつどこでそんなタイミングあったんだよ」
「いろいろ。いろいろあって交換した。けど、今は連絡は取り合ってない」
「そのいろいろがすっげえ気になるんだけど!!!」
''いろいろ'' という言葉にあの日の出来事を丸めこんで端的に話すと、案の定3人は沸き上がる。こいつら元気だな、としみじみ思う。
羽森さんとは連絡先を交換してから、数回のやり取りはしたけど、俺から送ったスタンプで止まっている。あれから2か月、トーク画面は更新されていない。
「連絡すりゃいいじゃん!」
「したい気持ちはある」
「いや、それなら余計するべきでしょ。攻めて攻めて攻めまくらないと」
「きっかけがない」
「きっかけは自分で作るもんだよ」
ここまでニコニコと聞き役に徹していた波琉が、話に入り込んできた。「ひなちゃんみたいな子なら特に。自分からきっかけ作らないとまじで取られるよ」と淡々と続ける。
「世那、12月といえば?」
「は?」
「12月といえば何?」
「……寒い」
求められている答えの検討がつかず、そう答えれば、波琉の盛大なため息が落ちてきた。