ドッペルゲンガー
そんな雑念を脳内に浮かばせながら中庭にさしかかったときだった。
「蒼生……!?」
中庭の銀色の滑り台にまたまたにやけ顔の蒼生が映っていた。
後ろを振り返っても、やっぱり誰もいない。
再びカラダを持たないドッペルゲンガーだった。
これから48時間経っても、やはり蒼生は元気モリモリだった。
これ以降、二年間、私はドッペルゲンガーに出くわさなかった。
< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop