この想いが、キミに届きますように。
お昼休み。
昼食後に早速職員室に集められた私たちは、松田先生からリストが書かれた少し分厚めの冊子を受け取ると、今後についての説明を一通り受けることとなった。
主に校内の装飾、舞台の照明・音楽等の機材チェック、クラスの催し物での会計・買い出しは委員が率先して動くように、とのこと。
軽く聞いただけでも気が遠くなってしまいそうな程に仕事量の多い実行委員。
くじ引きとはいえ自分に務まるのか、不安な気持ちで胸がいっぱいになる。
そんな私の胸の内を見越してか、先生は苦笑いを浮かべながら、穏やかに話を続けた。
「……まぁ色々言ったけど、一年だしそこまで気張らなくていいぞ。クラスの代表として他のヤツらより仕事量多いってだけで、責任重大なモン任せるつもりはないし」
その先生の言葉に酷くほっとして、私はひっそり安堵の息をこぼす。