ともしび~紫の永友
騒然とする体育館内。
そこへ、もう一人の審判が私達の元へ駆け寄り、ホイッスルを吹きながら、頭上に上げた両手でTの文字を作った。
「テクニカル・ファール!!
白6番!!」
「…ああ、はいはい。
テクニカルね、そうですか」
仲間は転がったボールを拾いながら、そう言うと、
再び右手に持ったボールを、後から来た審判に向かい振りかぶった。
「そんなにあっちのフリースローが見てえなら…
あと2本、オマケしてやるよ」
仲間はそう言って、
またしてもボールを審判の顔面にヒットさせた。
「どりゃー!!」
「ぶはっ」
「……。」