ともしび~紫の永友
望みを完全に断たれた私達は、その場で呆然と立ち尽くす事しか出来ず、
しばしの沈黙を破り、久恵が口を開いた。
「…やっぱり、闇の組織の圧力か。
教師とか言っても、所詮は金かよ…」
「か…金?
何を言ってるんだ、君は…」
続いて
ひみ子が胸の前で腕を組みながら、アニメ声でカッコいいセリフを吐いた。
「私達は、この組織に入学する事は承諾した…
だが!!
魂まで売った覚えは無い!!」
「しょ…承諾も何も、自宅が学区内なだけだろう、君達は…」
ひみ子に続き、再び久恵が口を開いた。
「という訳で、
咲希に負い目を感じさせるのも気分悪いし、ウチらも強制退部にしてもらいたいんですけど、
どうすれば適用されますか?校長の好きな、新しい校則。
なんなら、ボール持ってきて顔面にヒットさせましょうか?」
「……。」
「お、おい…
お前ら、なに言ってんだよ…」