ともしび~紫の永友






その後、

当初の目的を忘れた私達は、嵐の様に竜一君の家を後にした。







「じゃあね、竜一君。

また遊びに来るよ」




「…遊びにって、

お前ら謝りに来たんだろ…


今度は朝はやめてな」




「うん、またね」








暴走族にしては、なんだか可愛らしい竜一君にそう告げ、私達はアパートを出て歩き出した。








< 86 / 637 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop