尚美~最後のレディース
「じゃあな」
そう言って歩き出すと、萩村はまたしても私に駆け寄ってきて、隣に並んだ。
「…真弓」
「…?」
「萩村じゃなくて、真弓」
萩村はそう言って、真っ直ぐ向いたまま私の隣を歩いた。
「さっきのセリフ、
ハッタリじゃないか見届けてやるよ」
「…はあ?」
「あんたが本当に漫画の主人公みたいにカッケー女なら、私はあんたの隣に居たい。
だから、見届けてやるよ、あんたの絶対ってやつを」
「……。」
萩村はそう言ってクスッと笑い、私はボソッと聞いた。
「…1個聞いていいか?」
「なに?」
「あんた、レズ?」
「いや、ノーマル」
「…あっそ」