尚美~最後のレディース
「共同危険行為だもんな…
一発で年少に入ってもおかしくねえか」
「灯火のメンバー終わったな。
牧村さんだけだったんだろ、単車に乗れんの」
「つーかどうすんの、ウチら。
牧村さん居ないのに入るの微妙じゃね?」
「……。」
不良をやっていれば、当たり前かの様に中学を卒業した後、その延長線上に暴走族やレディースがあった為、
私や真弓も例外ではなく、卒業したら地元のレディースに入る事は、前々から決めていた事だった。
「絶対ヤバいって。
ウチら牧村さんに気に入られてたから他の先輩達、誰も手を出してこなかったけど、
牧村さんが居なくなったら、あいつら絶対ウチらに難癖つけてくるだろ」
「……。」