尚美~最後のレディース
ここ2年の間は、牧村さんのおかげで誰も私達に手を出してこなかった為、深く考えた事はなかったが、
自分が先輩達にヤラレル分には構わないが、真弓が手を出されるのだけは、何があっても許せなかった。
ましてや、先輩達にとって目障りなのは、私達というよりも、むしろ生意気な私。
真弓はどんな先輩にもヘラヘラと笑いながら腰を低くする為、牧村さんだけでなく、真弓の事を悪く思う先輩はほとんど居なかった。
私とセットだからと言って、真弓まで先輩達の風当たりが強くなるのは、凄く申し訳なかった。