尚美~最後のレディース
「あ、英二達だ。
おーい、英二〜和也〜」
真弓が手を振った相手は、私達の学校の同級生で、2人も勿論ヤンキー。
「…ゲッ、こいつバカだ。
ロンスカ履いてやがる…」
後ろ髪が長く、ピアスもブレスレットも金色が大好きな男、和也。
「そう言うお前も標準じゃねえだろ。
俺なんかヒップラインが食い込む位のピチピチズボンだぞ。
見ろよ尚美、この安産型の美味しそうなケツ」
斜め分けの前髪が片方の目を隠し、いつも邪魔そうに払う癖がある英二。
ふざけた言動ばかりで愉快な奴だけど、周りからは一目置かれている有名な不良で、私達の学校の頭。
「安産型って言うかさ、英二のズボン短くね?
足首見えてるよ」
「だって中1の時のズボンだもん。
セクシーだろ、ツンツルテン」
「あはは、ツンツルテンとか久しぶりに聞いた」