尚美~最後のレディース
「…ふうん、なるほどねえ。
牧村さんの下だからって、調子こいてられるって訳か。
あの人の兄貴、北連を作った有名人だもんね」
ワンレンの女がそう言い、真弓は相変わらず舐めた口調で答えた。
「そういうあんたらは?
ウチに入りたきゃ、上に話通してやってもいいよ。
その態度、改めんならな」
真弓はそう言って、テーブルの上に足を乗せた。
「有難いけど、遠慮するわ。
ウチらもう決まってるから、入るとこ」
ワンレンの女はそう言い、真弓が聞き返した。
「どこのチーム?」
「狐道」
「……。」