真冬の景色【完全版】
「あ、こんちわっす」
私達に気づき、最初に挨拶をしてきた女
2年の友美。
彼女に続き、同じく2年の理香が、私達に頭を下げた。
「うむ、苦しゅうない。
つーか、誰だよこいつら」
友美達の前に並んで立つ、1年らしき3人の女達。
察するに、俯く彼女らの表情から、おそらく友美達が3人をシメている事が分かる。
「1年っすよ。
ちょっと目立ってたんで、呼び出しました」
「ほ〜う」
先輩風を吹かせ、偉そうに腕を組んでニタリと笑うと、俯いて地面を見ていた1年の3人組の内、ショートとポニーテールの2人が、小さく顔を上げ、チラッと私を見た。