真冬の景色【完全版】
「ほう、ワンレンとは良い度胸してんな。
どれ、おもてを上げい」
「‥‥。」
ワンレンで下を向く為、横髪で顔が隠れていた彼女に、私は顔を上げさせた
すると。
「!?」
可愛かった。
「おら、渚さん達に挨拶しろや」
「‥‥。」
理香に言われ、ワンレンちゃんはゆっくりと顔を上げ、ちょっとふてくされた感じで、ボソッと私に名乗った。
「‥‥悠里です」
「ほ‥ほう、悠里ちゃんか‥
な‥なかなか可愛いじゃねえか‥」
「‥あのう、
私、前髪つくるの似合わないんで、5歳からずっとワンレンなんですよね‥
‥切らないとダメですか?」
「切っちゃダメだー!!」
「‥‥?」
妹ゲット。