真冬の景色【完全版】
「痛むぞ、そんなゴシゴシ擦ったら」
「だって、なかなか抜けねえんだもん」
「消毒液も塗ってみれば?そいつに」
「おお、なるほど。強そうなコンボだ」
ブリーチなどの脱色剤が、まだ世に浸透していなかった時代、茶髪に憧れる私達みたいな不良達は、ビールやコーラを頭から被ってみたり、消毒液を髪に塗りたくったりと、涙ぐましい努力をしていたとさ。
めでたし、めでたし。
「終わるんかーい!」
「‥何が?」