オブラート
「そういえばさ〜、
さっき春美達が美咲の部屋に行ってる間、先輩から電話きてさ、俺とリン、流しに出ないといけないから夜は居ないから」
「流し?」
私は意味がわからず、聞き返した。
「ああ、ごめん…なんて言えばいいんだ‥‥
ええっと……暴走族の集会?」
拓真が答えると、明菜は目を輝かせた。
「集会!?私達も行きたい!」
「…は?」
拓真が唖然としてると、リン君はクスッと笑った。
「いいじゃん、仲間なんだし。
真也さんに車出してもらえるか聞いてみるよ」
リン君はそう言って、誰かに電話をかけた。