オブラート
コンビニへ着くと、駐車場に白いセダンが止まっていて、拓真がその車を指差した。
「あ、いたいた。あの車だよ、真也さん」
拓真とリン君は運転席側に周った。
「こんちはっす」
「よう、お前ら。
先輩を使うとは、いい度胸してんじゃねえの」
外見は怖そうだけど、優しく笑う真也さん。
助手席には彼女らしき、綺麗な女の人が乗っていた。
「あはは、すみません、真也さん。
この子ら、ちょっと訳ありで拓真んちで囲ってたんで」
リン君がそう言うと、真也さんの視線が私達へ向いた。