オブラート
「…達也って、
拓真くんのお兄さんのことですか?」
「そう。
俺とマドカのタメで、美咲は一個下だよ」
「へえ…
達也さんもカッコイイんですか?」
私は何も考えずサラッと恥ずかしい事を口走ってしまい、
マドカさんは、すかさず私に突っ込んだ。
「達也さん……も?
はは〜ん‥‥
さては春美ちゃん、拓真の事、好きなんでしょ?」
「えっ!?ちっ、違います!
今のは…何も考えずに…」
「あはは、拓真カッコイイもんね。
どんどん兄貴に似てきてるよ」
「へえ…そうなんですか」