華の咲きかた
「よっ、悪ガキ共」
私と京介が家へ戻ると、
拓真とリンは京介の姿を見た途端にハシャいだ。
「あー、京ちゃん!
原チャリ乗せてよー」
拓真が目を輝かせて言った。
「今日はダーメ」
京介はそう言って笑った。
「今日…は?
京介、あんたまさか…
こいつらに原チャリ乗せたりしてないよな?」
「え…いや…あはは…」
昔から頻繁に遊びに来ていた京介は、良いか悪いか拓真達になつかれていて、よく二人と遊んでくれる。